お施主様がようやくめぐり会ったお気に入りの町家です。
 「とにかく明るく、風通しの良い家にしたい。」
 「キッチンは、天板と棚板さえあれば良い。扉や余計な機能はいらない。」
 「中途半端な昭和中期の面影は消す。」 
 「自分でできることはやる!」
というお施主様の明快なコンセプトを具現化しました。 建築工事は、既存の建屋範囲内で水周りの大幅なプラン変更を行い、面積的に余裕のある浴室、トイレのスペースを確保しました。また、庭を覆っていた天井を撤去し、明るさと風通しを確保しました。2階の寝室はお施主様自身で壁に漆喰を塗り、床板を張りました。現在進行形で施工が続いており、今後どのような姿になるか楽しみです。
キッチン  改修前後でほぼ同じ位置にあります。壁のタイルは再利用しました。天板は古材風のメラミンポストフォーム。長さ3.7mほどもある大きなものです。お施主様のアイデアを元にシンプルに仕上げました。
ダイニング・リビング  中央の垂れ壁を撤去、構造補強して、明るく開放的な空間にしました。天井、床、ほりごたつは改修後も再利用しています。利用できるものは利用します。
玄関周辺  玄関と、その隣の部屋を一続きの土間空間として再構成しました。
土間  玄関隣の部屋の床を取り払い、作業スペースや倉庫として使えるようにしました。ベンチはお施主様の作品です。
2階寝室  改修前は壁のはがれやシミが目立ち、かび臭く薄暗い状態でした。明るく清潔な空間作りのため、お施主様自身で壁の漆喰塗、床板張をされました。
2階寝室改修中  お施主様と一緒に、建築士も壁の下地調整に励みました。
奥庭  塞がれていた天井を取り払うことで青空を取り戻しました。隣家の柿の木を借景として取り入れることができました。
作 品 概 要

所在地  京都市北区
用途   住宅
構造   木造2階建
延床面積 約90㎡
施工   株式会社北村工務店
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