横浜の郊外にある二世帯住宅です。この地で時計屋を営んでいた高齢の店主は、娘家族との同居を期に店をたたむこととなりました。
この住宅は主に東側を娘家族、1階西側半分を親夫婦のスペースとして、それぞれ独立のキッチンを有します。延床面積90㎡という大人4人子供3人が生活するには、狭く密な空間ですが、良い距離感を保ちつつ生活できるように配慮しました。
外観上も各々の領域に愛着を持てるように中央付近で分節した連棟風の意匠としています。
そして、店主の細々とでも良いから時計修理を続けたいという思いから、起居する部屋からスムーズに近接できる位置に修理コーナーを設けました。
この住宅は主に東側を娘家族、1階西側半分を親夫婦のスペースとして、それぞれ独立のキッチンを有します。延床面積90㎡という大人4人子供3人が生活するには、狭く密な空間ですが、良い距離感を保ちつつ生活できるように配慮しました。
外観上も各々の領域に愛着を持てるように中央付近で分節した連棟風の意匠としています。
そして、店主の細々とでも良いから時計修理を続けたいという思いから、起居する部屋からスムーズに近接できる位置に修理コーナーを設けました。

落ち着いた和のしつらえを、各所の用途に応じて取り入れています。

左右(東西)で外観の趣を変えています。

道路より少しばかりの距離を歩き、玄関にアプローチする期待感を高めます。

ダイニング キッチンおよび収納はフルオーダーの造作家具としています。建物内にある家具や建具は、明るいシナ合板の造作で統一を図っています。


三畳ノ間・縁側 ダイニングに近接したくつろぎのスペースです。床柱は、建替前の住居の柱を思い出として、加工・再利用したものです。


父母室 障子は摺り上げとして、外部との関係性を細かく調整できるようにしています。壁内の小スペースは、仏間です。


玄関 店主のために時計の修理スペースを設けました。電池交換や修理の接客もこちらで行います。


2階夫婦室(左)・書斎(右) 夫婦室は、小さな子供もいるため、状況に応じて階段室に対して開放的にしたり、閉じたりすることができます。階段の向こう側の奥が、この家で暮らし始めた夫のための秘密部屋(書斎)となっています。


2階子供室 1階から階段吹抜けを通して、最上部の子供室までゆるやかに空間がつながっています。物置の上部にあり、2階より半階上がった部分となるため、建具などの仕切りがありませんが、他の部分とは適度な距離感を保っています。


物見台 建物の南側です。大きなルーフバルコニーと、最上部の物見台が特徴です。低層住居専用地域のため、物見台からは周囲を広く見渡すことができます。

夕 景
作 品 概 要
所在地 神奈川県横浜市
用途 住宅
構造 木造2階建
敷地面積 112.86㎡
延床面積 90.00㎡
施工 株式会社CUBE-HOUSE